|
Article on other languages:
|
トリカブト(鳥兜・学名Aconitum)は、キンポウゲ科トリカブト属の総称。日本には約30種自生している。 花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色など。 多くは多年草である。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。 塊根を乾したものは漢方薬や毒として用いられ、附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)または烏頭(うず)と呼ばれる。 トリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われている。英名は「僧侶のフード(かぶりもの)」の意。
主な種
化学成分からみて妥当な分類としてトリカブト属が30種、変種が22種、計52種という多くの種類が存在。[2] 参考画像毒性有名な有毒植物。主な毒成分はアルカロイドの一種、アコニチンで、全草(特に根)に含まれる。 有毒物質はアルカロイドのジテルペン系で、毒性の強いアコニチン、メサコニチン、アコニン、ヒバコニチンを含み、低毒性成分のアチシンの他ソンゴリンなどを含む。[2] 食べると嘔吐や下痢・呼吸困難などから死に至ることもある。経皮吸収・経粘膜吸収され、経口から摂取後数十分で死亡する即効性がある。解毒剤はない。トリカブトによる死因は、心室細動ないし心停止である。 芽吹きの頃にはセリ、ニリンソウ、ゲンノショウコ、ヨモギ等と似ている為、誤食による中毒事故(死亡例もある)が起こる。株によって、葉の切れ込み具合が異なる(参考画像を参照)。 蜜、花粉にも中毒例がある。このため、養蜂家はトリカブトが自生している所では蜂蜜を採集しないか開花期を避ける。 「地域によって毒の強さが異なる」という説もあるが、検証されておらず絶対に食用すべきではない。 解毒剤はないが、各地の医療機関で中毒の治療研究が行われている。[3] なお、1986年沖縄県石垣島でのトリカブト保険金殺人事件では容疑者がテトロドトキシンと併用して殺害したことが法医学で証明されている。テトロドトキシンは遅効性毒でありこれと併用することで打ち消しあう効能は明代の漢方書で紹介されている[要出典]。 漢方薬漢方ではトリカブト属の塊根を附子(ぶし)と称して薬用にする。本来は、塊根の子根(しこん)を附子と言い、「親」の部分は烏頭(うず)、また、子根の付かない単体の塊根を天雄(てんゆう)と言って、それぞれ運用法が違う。強心作用、鎮痛作用がある。 毒性が強い為、修治と呼ばれる弱毒処理が行われる。炮附子は苦汁につけ込んだ後、加熱処理したもの。加工附子はオートクレーブを用いて加圧加熱処理をしたもの。危険なので素人はトリカブトを見つけても、絶対に自分で使ってみようなどと思ってはいけない。 附子が配合されている漢方方剤の例
観賞用のトリカブトハナトリカブトはその名の通り花が大きく、まとまっているので、観賞用として栽培され、切花の状態で販売されている。 その他ヨーロッパでは、魔術の女神ヘカテを司る花とされ、庭に埋めてはならないとされる。ギリシャ神話では、地獄の番犬ケルベロスの涎から生まれたともされている。狼男伝説とも関連づけられている。花言葉は「人間嫌い」。 富士山の名の由来には複数の説があり、山麓に多く自生しているトリカブト(附子)からとする説もある[要出典]。 また俗に不美人のことを「ブス」と言うが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もある[要出典]。 附子・トリカブトが出てくる作品
脚注
参考文献
外部リンク
|
This article is from Wikipedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.