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パラノイア(PARANOIA)は1984年にグレッグ・コスティキャンのデザインによりWest End Gamesから発売されたテーブルトークRPG。コンピュータにより管理された近未来の地下都市「アルファコンプレックス」を舞台に、コンピュータから出される指令をこなしていくSF系作品。その根底には、冷戦下のアメリカにおける共産主義に対する過大な恐怖心への皮肉がこめられている。1987年にコスティキャンによる第2版が発売された。コスティキャンはその後パラノイアから離れ、1995年に第5版(と称する第3版)が発売された。West End Games 倒産後、版権が譲渡され、2004年8月にMongoose Publishingから最新版の Paranoia XP が発売された。 プレイヤー・キャラクター(PC)は、トラブルシューターと呼ばれる特殊工作隊に所属し、通常は自分の所属部署の仕事をしているが必要に応じてトラブルシューターとして招集される。ゲームでは「ブリーフィング・オフィサー」と呼ばれる上級の市民から命令された任務(ミッション)を行い、任務の遂行後(場合によっては失敗後、あるいは任務の途上)デブリーフィングと呼ばれる報告会を行う。 舞台となるアルファ・コンプレックスは、サンフランシスコ地下にあるコンピューターの制御するシェルター都市である。小惑星の地球への衝突によりネットワークから孤立した各都市のコンピューターは、断片的な情報から共産主義国家の核攻撃中にあると判断、結果、すべての都市は共産主義者に制圧され自都市だけが正常に営まれていると結論するに到った。以後数百年に渡ってコンピュータは厳重に「共産主義の攻撃」と「汚染」から市民を隔離すべく奉仕という名の専制を行う(ちなみに、XPの時点ではコンピューター歴214年である)。プレイヤーたちはこの現実に適応しつつ、命令された任務を行うと同時に、自己の保身さらには所属する部署や秘密結社の権益を図ることを個々の課題とすることになる。 本作の最大の特徴は、一見するとプレイヤー・キャラクター(PC)同士が協力しているように見えるが、実際にはお互いに反逆者として抹殺する機会を探り合っているというディストピア・ギャグ的要素である。実のところPC達は全員が秘密結社に属する反逆者であり、かつミュータントなのだが、それが仲間に知れれば即座に告発され抹殺されてしまうため、それを隠し通さなければならない。その一方で、自分が善良なる市民であることをアピールするために(自分以外の)反逆者を捜し出して処刑しようとしているのである。もしその事実が表沙汰になって抹殺されたり、任務に失敗してキャラが死ぬ事態があったとしても、5回までは復活できる(PCはクローンを含めて6人おり、1人が死ぬと自動的に次のクローンが目覚める)という点も特徴。ちなみに、クローンが死亡する事態はしばしば発生する。 この挑戦的なゲームデザインに、未訳でありながら日本においても熱狂的なファンが多い。 「幸福は義務です(Happiness is Mandatory.)」という台詞は有名である。
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