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化学的性質プロパンの化学式は、CH3-CH2-CH3 である。 分子量は44。無色で可燃性を持ち、常温では気体である。天然ガスの成分のひとつである。CAS登録番号は47-98-6。異性体は存在しない。酸化されるとプロパノールになる。爆発限界は2.2〜9.5vol%(空気中) プロパンは他の天然ガス成分とは異なり空気よりも重い。空気の比重と比較すると1.5倍重く、プロパンが漏洩すると床面に滞留することとなる。液体プロパンは大気圧では瞬時に気化する。気化の際に雰囲気から熱を奪うために、水蒸気が凝縮して白い霧が生じる。 製法プロパンは天然ガス・プロセッシング、石油の分留あるいは分子量の大きいアルカンのクラッキングによって得ることができる。天然ガス・プロセッシングは、気体の天然ガスから融点(凝縮点)の差を利用してプロパンとブタンを分離する方法である。また、石油精製過程にてガソリンや灯油の副生成物として得ることも可能である。沸点は-42.1℃であり、LPガスに用いられるガスの中で最も沸点が低い。 日本では、プロパン消費量の約4分の3を輸入に頼っている。輸入相手先国はサウジアラビアなどの中東地域が中心である。国産プロパンは主に石油の分留によって得られている。 LPガスとしての利用プロパンは、LPガス(LPG)として販売されていることが多い。LPガスはプロパンにプロピレン、ブタン、ブチレンを混合したものである。また、工業用無臭ガス以外では安全のためにエタンチオールが着臭剤として添加されていることが多い。 LPガスは厨房用、給湯用、空調用の熱源として用いられている。都市ガスとは異なり供給時にはLPGボンベを用いることが多く、販売業者が定期的にLPGボンベを交換する。 また、LPガスは運輸部門にても用いられている。LPガス車の中でもLPGタクシーがもっとも多く、2004年のLPガス車台数(29万台)のうち約24万台をLPGタクシーが占めている。世界では2006年現在で約1145万台がLPガスを利用している。 近年、発展途上国の農村部にて伝統的な燃料源(木材)からプロパンへの燃料源の転換が起こっていて、 プロパンの需要が急激に増大している。特に中国とインドにての需要の伸びが大きい。プロパンへ燃料転換することによって、木材収集などの雑用にとられていた時間を農作業に回すことができて、農業生産量は増大する。また、教育機会の確保にもプロパンガスへの燃料転換は役立っている。 プロパンは、ガス吸収式冷凍機の冷媒としても用いられている。米国Sevel社は、プロパンガスを冷媒としたガス吸収式冷凍機を販売している。この冷凍機は高効率であり、稼働時に電力を必要としない。1930年代から販売されているものの現在も利用可能であり、駆動部分を持たないためにメンテナンスをほとんど必要としない。また、米国Unilever社はプロパン冷媒の環境に優しい利用方法を開発中である。 歴史プロパンは、1910年に米国鉱山局の化学者ウォルター・O・スネリングがガソリンの揮発分の中から発見した。また、スネリングは最初のプロパン小売会社(American Gasol社)を1912年に創設したことでも知られている。 命名法置換基としてのプロパンは末端で連結する1-プロピル基と中央で連結する2-プロピル基とが存在する。2-プロピル基はイソプロピル基とも呼ばれる。 関連項目
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