|
Article on other languages:
|
ホウセンカ(鳳仙花、Impatiens balsamina L.)は東南アジア原産のツリフネソウ科の一年草で観賞用に栽培される。
特徴茎は直立して葉は互生し、花は葉腋に2~3花ずつ付き、左右相称で夏に咲く。花弁とがくは各5枚で、下のがく片の後ろに距がある。本来の花の色は赤だが、園芸品種の花には赤や白のものがあり、八重咲きや距のないものもある。 果実はさく果で、熟すと果皮の内外の細胞の膨圧の差によって弾性の力を蓄積し、弾けて種を遠くに飛ばす。自然に弾ける寸前となった果実は指で触るなどの些細な刺激でも容易に弾ける。属名Impatiens(ラテン語で「我慢できない」の意)もこのことによる。 文化と伝承赤いものは昔から女の子が爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅)の名もある。沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、民謡「てぃんさぐぬ花」で有名。 触れるとはじける果実は非常に目を引く特徴である。花言葉の「私に触れないで」もそれに由来する。歌謡曲にもあるが、いずれも種を飛ばすことに絡めてある。 韓国では、爪にホウセンカの汁を塗り、初雪まで色が残っていたら恋が実ると言う逸話がある。 歌謡曲漫画
ツリフネソウ属Impatiens属の植物は日本にツリフネソウなどが自生する。アフリカ原産の I. walleriana Hook. f. や、これに近縁他種を交配して作出された園芸品種群はアフリカホウセンカと呼ばれる。単幹で花は葉の影で横向きつぼみがちに咲くホウセンカと違い、こんもりした株立ちとなり上に向けて大きく開いて咲くので花壇の植栽に適することもあって、今日ではホウセンカよりも栽培が目立つ。園芸店などでの園芸名は、属名からインパチェンスとも呼ばれている。本来は多年草だが耐寒性に乏しいため日本では冬に枯死する。他にニューギニア島原産のアフリカホウセンカと同様に株立ちで上に向けて大きく開いた花をつける数種やその交配種が、ニューギニアホウセンカ、あるいはニューギニアインパチェンスの園芸名で出回っている。 受粉についてホウセンカやツリフネソウのようなすぼんだ横向きの形の花はマルハナバチなどの大型のハナバチによる受粉に適応した形態であるが、アフリカホウセンカのように上に向けて大きく開いた花はチョウによる受粉に適応している可能性が高い。日本ではよくイチモンジセセリが訪花して距に深く口吻を挿しこみ、雄しべや雌しべに額を押し付けてつけて、受粉に与っている。 |
This article is from Wikipedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.