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尊厳死(そんげんし,death with dignity)とは、人間が人間としての尊厳を保って死に臨むことである。 本来、病死を含む自然死であれば人間は尊厳を保ったまま死にゆくことができるはずである。しかし医療の発達によって延命技術が進歩したため、死を迎える段階でただ「生かされている」だけの状態となってしまうことが多くなった。 こうした状態で死に臨むことを望まない立場から、「尊厳死」の概念が発生し広まってくることとなった。 また、病気の苦痛にさいなまれた状態から解放されて死を迎えるというのも尊厳死の一部である。 尊厳死を保つための手段のひとつとして、まず苦痛から解放されるためにペインコントロール技術の積極的活用が挙げられる。 そして、無意味な延命行為の拒否(消極的安楽死)も挙げられるが、実際に死を迎える段階では意識を失っている可能性が高いため、事前に延命行為の是非に関して宣言するリビング・ウィル(Living Will)が有効な手段となる。 末期がん患者など治癒の見込みのない人々が、QOLと尊厳を保ちつつ最期の時を過ごすための医療が終末期医療(ターミナルケア)である。 また、漫画家の手塚治虫は医師という立場から日本で最も早く尊厳死という考え方を提唱し、自身の作品『ブラックジャック』で安楽死を専門とするドクター・キリコを登場させている。 尊厳死を望む根底は「生産性のある人間のみが生きるに値する」という価値観だと、森岡正博は指摘している。 ナチスドイツでは「生産性のある人間のみが生きるに値する」という価値観が極端になり障害者の安楽死が実施された歴史がある。 尊厳死という名のもとに社会保障の負担でしか無くなった人間に対する致死処分が行われる懸念は現代でも無くなっていない。 「安楽死・尊厳死法制化を阻止する会」という市民団体は、尊厳死という名のもとに、殺人や自殺幇助が一般化する可能性があると主張している。 関連項目外部リンク |
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